エコロジカル・メディスンとは?
地球の健康と人間の健康を同時に考えていこうというコンセプトです(*)。
今、医療現場ではプラスチック製品を利用したり、薬物などの医療廃棄物を排出し、環境汚染や生態系の破壊に加担している。それがアレルギーやガン、子供たちの健康に悪影響を与えているという疑いがある一方で、人々の健康を守り、病気を治していくということを行っている。医療だけではなくヘルスケアに関わる業界内にも矛盾は見られるでしょう。
今、食の安全性問題、アレルギーやガンなどの現代病、ストレスの多い社会、うつ患者の増大などは、個人の健康だけを考えて解決できる問題ではありません。ヘルスケアに関わる専門家、そして、自分でヘルスケアをする際にも、これは地球に負荷をかけていないか?遠く離れている誰かの幸福を犠牲にしていないか?ということを考えて、自分達が何を選択していくかを考える必要がある時代です。言い換えれば、すべてのつながりを認識して生活していかなければ、知らないうちに自然を傷つけ、人を傷つけることになりかねない時代です。
昔、人の健康に関わっていたシャーマンは自然界とも深くコンタクトをして人々の病を癒してきました。世界にある伝統医療もすべて自然環境や季節の移り変わりの中で人間がどう生きていくべきかをもとに体系付けられてきたものです。今、わたしたちは一刻も早く自然とのつながりを取り戻し、地球と人間の健康の健全性を回復するための取り組みをはじめなければなりません。
人の健康と幸せをサポートするヘルスケアが、実は地球環境を壊し、地球に住む人々や仲間を傷つけることが無いように、「地球に住む人のためのヘルスケア」とはどんなものかを、今、皆で考えはじめたいと思います。