ストラテジーデザイン 問題の解決を見つける
パーマカルチャーには、「Problem is solution」という言葉があります。
直訳すると、「問題こそ解決である」ですが、問題は単なる問題ではなく、それが解決にもなりうるということです。
つまり、一見問題に見えているものも、別な角度から見れば解決策になりうるということ。
というわけで、コンセプトが決まったら、次に問題を解決する戦略を立てるための、ストラテジーデザインをします。
旧家屋を「こびっとハウス」にする上での問題点を抽出して見ます。
問題だけではなく、そこにある「資源」もピックアップします。
もうちょっと、整理したいところですが、問題点や課題としては
1.気軽に入りやすく、つながりをつくりやすくするには?
2.地域とのつながりをどうつくり、盛り上げるか?
3.観光客も利用しやすくするには?
4.インフラがない(トイレ、電気、給湯、給水、排水など)
5.人、もの、お金をどうするか?
6.自分達の暮らしの流れを妨げず、なおかつ、1?3の目的を満たすには?
それに対する解決策を、それぞれ考えますが、
もっとも「問題は解決である」を実感したのは、4番です。
まあ、普通に電気を契約して、トイレなども直せばよいのですが、
特に、ここを営業施設にするつもりもなく、お金もかけられないし、どうしようか・・・といった時に、
循環型で環境共生型のインフラにしようということになりました。
・トイレはコンポストトイレを外に作る
・電気は独立系のシステムを作る
・水は雨水をため、飲料用は母屋から引く
・給湯はいろりか火鉢を設置する
・排水は、汚さないように配慮し(洗剤は使わない)外に流す
(バイオジオフィルターを作っても良いかも)
ということに。
これは、解決となると同時に、問題を逆手にとり、
環境共生型のものを考えたり作ったり、完成すれば、
それを、環境教育のアイテムとして使うこともできます。
パーマカルチャーを学んで、一番良かったと思うのは、
問題が発生しても、別な角度から見て解決策を考えてみよう、
という姿勢が身についたことです。
これが、生きる力につながるということです。