ソマティック・エデュケーション(身体教育)について
自分の身体のことって、
どこかが痛くなった時や、具合が悪くなった時、
それから、太ったとかやせたとか、そんなことが気になる時、
運動やダンスがうまくできるとかできないとか、
早く走れるとか重いものを持ち上げられるとか、
そんなことを考える時に、自分の身体に
意識が向きやすいのではないでしょうか?
つまり、私たちは健康や病気、美容、運動という観点からしか
身体を見ていないということが多いのです。
不安や恐怖感を感じると、身体は緊張します。
安心すると、身体はリラックスします。
私たちの身体は、自分の感情や意識と同じように反応しているのです。
ソマティック・エデュケーション(身体教育)とは、
身体を通して、自分の身体の緊張に気づいたり、
意識や心の状態に気づいたり、
自分の姿勢=心の姿勢や思考パターンに気づいたり、
身体を通していろんなことに気づけるように促すことです。
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三大ボディワーク(ソマティック・エデュケーション)には、
・アレクサンダー・テクニーク
・ロルフィング
・フェルデンクライスメソッド
があります。
私は2000年に、エサレンマッサージというオイルマッサージを習得しましたが、
その後、身体の動きに関心をもち、フェルデンクライスメソッドのトレーニングを受けました。
エサレンマッサージも身体から意識にも働きかけるということで、
ソマティックエデュケーションの傾向がありますが、
リラクセーションやヒーリング的な要素も持っています。
経験的には、身体の緊張が強い方はオイルマッサージから入るのがスムーズです。
オイルマッサージで自分の持つ緊張感を感じられるようになる、
つまり、緊張している時と力が抜けている時が、なんとなくわかるようになってくると、
緊張を抜くにはどうしたらいいのか? 普段の姿勢などで何を気をつけたらいいのか、
ということに、意識が向けられるようになってきます。
そのタイミングでフェルデンクライスメソッドやインテグラルボディワークを受けると、
自分で身体の緊張を調整でき、身体をうまく使えるようになります。
単に、痛みやコリがなくなるというだけではなく、
自分自身の姿勢や動きを自覚的に選択できるようになってきます。
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ふつうにあたりまえと思って付き合っている自分の身体の姿勢や動き、
これは、赤ちゃんの時に、だれにも教わることなく、
自分で試行錯誤しながら、地球の重力の中でいかに動くのか、
ということを習得した、自分のやり方です。
しかし、この自力でやってきた学習の結果は、
必ずしも、よいものばかりとは限りません。
周囲から刷り込まれた不要なものも、
たくさん付随している場合が多く見られます。
それを、再び、大人になった自分として自覚的に再学習する。
それが、ソマティック・エデュケーションであるともいえます。
人間の骨格は、地球上の重力の中で、
自分が思っている以上に、より良く、楽に動けるようにつくられています。
今の自分の動きで完成ではないのです。
まだまだ、人間として進化の余地があります。
それは、身体レベルの進化だけではなく、
身体の動きや姿勢が変わることで、
人間としてのあり方の進化につながるものと、
私は考えています。
make the impossible possible, the possible easy, and the easy elegant!
不可能を可能に、可能なことは簡単に、そして簡単にできることは、エレガントに。
by モーシェ・フェルデンクライス
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