4つのエレメント?~人間と自然をつなぐもの
4つのエレメントとは、「地」「水」「火」「風」のことです。
古来から、人体と宇宙は、ミクロコスモスとマクロコスモスといわれていて、
人体=小宇宙、宇宙=大宇宙、これらはお互いに照応し合っていると考えられています。
そして、この世の中は、この4つのエレメントにより構成されているという考えかあります。
このエレメント論が、人間の体質、気質論や治療のための薬草選びに利用されてきました。
西欧では4エレメント、インドのアーユルヴェーダなどでは5エレメント。
4エレメントに「空」という概念が加わります。
中国医学では陰陽と木火土金水により自然界の様々なものを分類しています。
同じく「火」といっても、それぞれ多少のニュアンスの違いなどはあれど、
世界中に、自然の要素を基本エレメントとしている考え方があるということです。
いずれも、これらは自然にある「土」「水」「火」「風」などの性質を観察したところから
生まれてきたものといえるでしょう。
都市生活を営む人間には、なかなか自然の微細な質感を感じることは難しくなっています。
しかし、時には「水」や「火」について思いをめぐらせて見ることも大切です。
そしてこれらのエレメントは自分の外の世界にあるだけではなく、
同時に自分の内なる世界にも存在するのです。
自然界のもつ「癒しの力」を考える時、この4つのエレメントを知ることは基本であり、
自然界を理解する糸口を与えてくれるのです。