癒しと全体性の回復

アルカネットと蜂 2007-07-01 17-59-41.JPG
heal(癒す・治す)の語源は、whole(全体)、 holistic(包括的な)、 health(健康)などと同じく
ラテン語のholosであるといわれている。
昔、読んだホリスティック医学関連の本だったかに、「癒しとは全体に戻っていくことである」と
書かれていたことを思い出した。
植物療法やボディワークを通じて人の健康に関わる仕事をしていながら、
何か足りない感覚がずっとあったけれど、それは「人間」というなかで閉じられた感覚が、
何か欠落している感じを呼び起こしていたのかもしれない。
アロマテラピーの場合、精油には様々な力があるが、元の植物たちのことを、
自分も知りたいし、クライアントにも興味を持って欲しいとずっと思っていた。
それから、精油の場合、成分的な効果だけではなく、
もっと広くて深いところからにじみ出てくる力があると思っていた。
セッションルームから出て、実際の植物に触れてみる。
そうすると、そこには癒しの力が満ち溢れている。
薬草とかハーブとか有用植物といわれる植物だけではなく、
あらゆる植物たちは生命を持ち、太陽に向かって成長を続けている。
それを感じた時に、私たち人間にも力が与えられる。
自分自身と植物、そのほかの自然界の生き物、そして地球を感じて、
自分自身がその中の一部であると実感したとき、
より、自分の全体に近づいたことになり、そして、癒しのプロセスが前進するのである。
癒しとは全体性の回復。
そして、地球上には、人間の癒しのプロセスを手助けしてくれるものにあふれていると思う。
そういった視点でもう一度、自分ができることを見直してみたい。