ストレスケアについて
ストレス状態とは、ストレス刺激を受けて体や心が緊張した状態を言います。毎日、私達はいろいろな刺激を受けて生きています。その刺激にはやる気を高めてくれる良い刺激もあれば、気分が落ち込んだり不安になったり緊張したりというあまり好ましくない刺激もあります。ストレスをケアするには、1.ストレスの原因を取り去る、2.受け止め方を変える、3.ストレス状態(緊張や不安)を和らげる、といった3段階の方法があります。なかなか、原因を取り除くことは容易でではないので、2か3の対応をしていくことが大切になります。
?ストレスケア?
ストレスを受けると、体にも心にも緊張状態に置かれることになります。それが続くと、眠れない、食欲がない、気分が落ち込む、不安になるなどの具体的な症状となって現れます。
ストレスのケアをする場合、ストレスが蓄積されて症状が出てくる前の、「ちょっと疲れたかな?」「なんか最近気分が乗らないな」という時に早めに対処することが大切です。また、対処のコツを覚えてくるとセルフケアもしやすくなります。
体の緊張をほぐすようなマッサージなどを受けたり、自分でストレッチやヨガをやることも緊張をほぐすのに効果があります。また、良い香りをかいだり、ゆったりした音楽を聴いたりという、五感を使うことはリラクセーションにつながり、ストレス状態からの切り替えを容易にしてくれます。原因が、心にある場合にはカウンセリングを受けて自分の内面を整理することも大切です。
また、自然の中は、心地よい音(鳥の声や川のせせらぎなど)、心地よい空気や風などに触れることができたり、森の中で安心感を感じるなど、いろいろな方向から統合的にストレスに働きかけることができます。
日ごろから自分自身にあったリラクセーション方法、バランスをとる方法を見つけておくと、大事に至る前に自分のケアをすることができ、元気に楽しく、創造的な人生を送ることができるのです。
追記(2012年1月)
2011年3月11日に起きた東日本大震災・東京電力福島第一原発事故により、福島県は大きな被害を受けました。地震、津波により、多くの方が亡くなり、多くの方が故郷を離れて暮らしています。そして放射能による不安も続いています。復興に向けて動き出していますが、震災によって受けた大きなストレスを癒すには時間がかかることもあります。気持ちがふさいだり、なかなかからだの疲れが取れないなどの症状があったら、自分のストレスの状況をチェックしてみましょう。
参考:福島県精神保健福祉センター