messege 2011.12.23 大地と魂の声を聴き、自分の道を歩め ロゴスからホロスへ
裏磐梯に移住して2年が経ちました。1年目は『経済の時間軸から生命の時間軸へ』をテーマに活動してきましたが、都市部から湖と森に囲まれた裏磐梯に越して、本当に植物や動物など地球にともに生きる仲間達の生命(いのち)の時間を感じさせてもらえた1年でした。そして、2回目の春を迎えようとしたところに311の大震災と原発事故が起こりました。
重々しい春の幕開けとともに、私たちは何を指針に生きていくべきなのかを自問した1年となりました。その中で気づかされたことは、やはり私たち人間は大地との繋がりの中で生きなければならないということ、そして、自分自身がどう生きたいのかを自分の深いところに問い直し、また、他者の生き方の多様性も受容していくことの重要性です。
経済や物質や目に見えるものだけではなく、私たちは心と体と魂や人との繋がり、自然との繋がりといった見えないものにも取り囲まれて生きています。論理(ロゴス)的なものだけでなく、微細な感覚や感性も大事に全体(ホロス)性を捉えながら生きる時代へ、今、転換すべき時ではないかと思います。哲学者のアーヴィン・ラズローは2006年の著書の中で、2012年は我々がロゴス文明からホロス文明へ転換できるブレイクスルーとなるか、ブレイクダウンへ向かうかのカオスポイントだと言いました。
一人ひとりができることは小さいことですが、まさにこの2012年、ホリスティック(全体的)な視点への意識のシフトを目指して行きたいと思います。
「世界に変革を求めるなら、自分自身を変えることだ」 マハトマ・ガンジー
2011年12月23日 記