アート・オブ・タッチ その4 自分の感覚を信頼する

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アート・オブ・タッチ その4
自分の感覚を信頼する
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今の世の中は、唯物的な考え方で進んでいることで、目に見えるもの、
数字で証明できるもの以外は、「無いもの」にされています。
少しづつ、心の問題やストレスが健康に影響することなどが知られてきているので、
ちょっとづつ、目に見えない心の働きなども受け入れられているのかもしれません。
でも、心の働きは、結局、脳内物質の影響→それをコントロールする薬で制御する、
という考えになってくると、要素還元主義的な唯物論であることは、
変わらなくなってしまうんですよね。
日常的に、私たちは様々な情報を受け取っています。
人工的な刺激もあれば、自然界からの刺激もあります。
どこからその情報が来ているか明確なものもありますが、
直感のような、なんとなくふと思うこともあります。
スピリチュアルな領域では、自分の内なる声を大事にしましょう、
ということは良く言われます。それは、私たちの現代の生活が、
外からの刺激があまりにも多すぎて、その影響を受けすぎているからにほかなりません。
自然療法などをやっていると、昔は自然と共生した暮らしをしていて、
神様ともつながっていて、ホリスティックだった、と思われる方も多いかもしれませんが、
意識の進化レベルで言うと、現代の私たちの方が意識は進化しています。
人々が、道徳的にすごし、隣人を愛するということが出来るように、
イエスやブッダは人類を導いたわけです。
そのおかげで、人類意識は全体としては進化しています。
そして現代は宗教の時代であった魚座の時代から、
新しい時代・アクエリアスの時代に移行しています。
つまり、「何かを信じて、教えを守り自分を律していく」という時代から、
「自分の内なる指導者の声を聞く」という時代に移行しつつあります。
意識の高い聖人と呼ばれる人が、宇宙(もしくは神)からの大事な情報を受け取って、
人々に伝えていた時代は終わりました。
私たちは、自分が生きていく上で必要な情報は、
常に受け取れるようなシステムを持っています。
あとは、それをどのように機能させていくかということなのです。
つまりは、自分の身体感覚や、内面の声を静かに聴く訓練が、
これからの私たちにはとても大事であり、そこへの気づきを持って、
自分がどうしていくかを考え、選ぶ、というのがこれからの流れとなります。
古き良き時代は、良いものももちろんありますが、全部がいいわけではないんですね。
今の時代に生きる私たちは、何が大事かを見極めて、選択し、
世界を創って一員となる必要があるのです。